ピエールと対峙するシーンに山田は「台本だけ見ると校長先生もかなり奇天烈な役じゃないですか。あれを体現される瀧さんが本当にすごいと現場で感じていました」と圧倒的な存在感に脱帽したというと、青木も「瀧さんとのシーンが終わって、瀧さんが先にクランクアップされたのですが、僕らがいる控室にいらっしゃって『よく分かんないけど、頑張ってね!』と言って帰られたのがすごく印象的でした」と当時を振り返ると「僕らも同じ気持ちで現場を戦ってきたので『そうだよね、頑張るしかないな』という気持ちで残りを駆け抜けられました。こんなにはっきりと『よく分かんない現場』と言ってくれる大人がいるんだと、すごく救われました」と回顧していた。

下津監督は「色々な本を読んでいた時に、社会学の本に“社会は様々な集団でできている”と書いてあったんです。集団って見方を変えると怖いなと思ったんです。ゾンビみたいな自由な集団も怖いけど、規則正しい集団も怖いなと。規則正しい集団って何だろうと思った時に『集団行動を極めると人間ピラミッドだ』という発想に至ったんです」と本映画の発想の種を明かしていた。

そんな「集団行動」に対して違和感を覚えた瞬間を聞かれた山田は「中学校の時、スカートの長さを短くしちゃいけないという校則があったんです。ずっと『この数センチで何が変わるんだ』と思っていました。今振り返るとそれなりの理由があるんだと思うんですけど、当時はすごく短くしたくてモヤモヤしていました」と回答すると、青木は「僕は出席番号です」と答え「僕はほぼ出席番号が一番で。何をするのも最初は出席番号順だったので、それが違和感でした」と思いを述べていた。

1 2 3

4

5 6

RELATED

PAGE TOP