重い障がいのある息子・新(しんすけ)を一人で育てる明野哲夫役の宮藤は、介護の講習をしっかりと受けてから撮影に臨んだといい、スペシャルニーズの俳優たちとの共演をこう振り返った。「彼らは本当に良い表情や素敵な笑顔を見せてくれて、本番に強い!その良い芝居を僕が台無しにしてしまうのではないかと思った。慎重にやろうとするけれど、彼らの良い表情に釣られて僕も良い人の顔になってしまうから…」と哲夫のがさつさを表すのに苦労した様子だった。

離れて暮らす佐竹の妻・佐竹由紀役の柴咲は「内に秘めるタイプ」と役柄を紹介しながら「私は何でも感情を表に出すタイプだと思われがちですが、意外と内に秘めるタイプ。本当に言いたい事は言えていなかったりするので、そこは自分と同じだなと思いながら演じていました」と共感。佐竹との夫婦像について「心の奥に秘めたものがありながら、壊してはいけない今というものがある」と表現し、「それ以上踏み込めないもどかしさを毎回毎回感じながら、伝わってくるものがあったので、傍らでそれを受け止めてお返ししていた」と西島との演技のキャッチボールを回想した。

これに西島も「触れる、というのが本作の大きなモチーフ」と明かし「家族関係の中で触れるシーンは距離感が難しくて、柴咲さんと監督と相談しながら探っていった。それが大きな助けになり、充実したシーンになりました」と撮影を振り返った。

佐竹たちとともに事件を追うベテラン探偵・舟尾役の片岡は「普段の私はこの時間は寝ております。なので終わったらすぐに帰って寝るつもりで御座います!」とヨガ仙人ジョーク炸裂。西島、満島ひかり、役所広司ら探偵チームとの思い出を問われると「中島監督の中で、“生きる”ということが本作の一つのテーマになっていて、生きる=食べるという事で食事シーンが随所にあります。僕の役は甘党なので西島さんとの喫茶店のシーンではチョコレートパフェを食べたりして楽しんで撮影しました」と思い出し笑いだった。

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