安田さんは、この作品に携わり、大貴という役に向き合ったことで変化した点について問われ「より強固になったという意味で、人はそれぞれ違いますし、それぞれの普通というものがある。それを否定せず、肯定して、時間を使って待つこと。そうして手を取りにいき、相手が嫌がった瞬間にまた待つこと――ちゃんとそれぞれのペースがあるということを再度確認しました。発達障害と定型発達というものがあり、そこは診断が下されているかどうかという分かれ方で、そういうものは確かにあるけど、人としてそれぞれ個性を持っていて、それぞれの光り方があるというのは、誰も変わらないということを改めて強く思いました」と語る。
そして、世間で語られがちな“普通”という概念に関しても「幼少期から『普通って何なんやろうな?』と思ってきました。僕は10代の頃からスカートも履いていましたし、ネイルもつけています。人がパッと見たら、『なんでスカート?』『何ネイルしてんの?』と言われていました。それぞれの普通がちゃんとあるんで、それを『あ、そうなんですね』と空返事の相槌ではなく、ちゃんと相手に興味を持った相槌の打ち方ができるようになったらいいなと思います。そうしたら日本が変わりますし、日本が変わればアジアも変わります。夢物語に聞こえるけど、誰かが変わらないと世界は変わらないと思います。この映画をきっかけにひとつひとつ変わっていけばと思います」と⾃身の思いを訴えた。
のんも、希という役に向き合ったことで⾃身に変化があったと深くうなずく。「家族のことをやっぱり考えました。⾃分は家族に⽀えられているのが当たり前になってたなと思います。⾃分の活動を応援してもらったり、実家に帰ればご飯をつくってくれるたりみたいなことが、がいままでの⾃分は“亭主関白”だったなと思います(苦笑)。前よりも素直に『ありがとう』と感謝できたて、『おいしい』と口に出して言うようになりました。最近は、家族の好きなものをリサーチしたり、知っているようで知らなかった部分をもっと知ろうという気持ちが芽生えてきました」と⾃らの変化を明かす。
