本作の主演を務めるのは、ハリウッド制作のドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」で世界的に評価された穂志もえか。そのキャスティングについて、ボイル監督は「『SHOGUN 将軍』を見て、穂志さんのお芝居はセリフがない場面でも感情が伝わってくるなと感じました。この映画は1人のシーンが多く、セリフがなくてもずっと画面に惹きつけられるような存在感がある人じゃないといけないと思ったので。キャスティングの時は穂志さんの名前しか出なかった」と述懐。そこで穂志にオファーをすることとなったが、その時の様子を賀来はこう振り返る。「映画を観てくだされば分かると思うんですが、主人公の愛里というのは、ちょっと変わった面白いキャラクターなんですけど、お会いした時の穂志さんの挙動がいい意味でちょっと変で。人との距離をちゃんと測る方であるとともに、穂志さんの持っている芯の強さみたいなのも垣間見えて。それが僕たちがイメージしていた愛里のイメージとピッタリだった。だから穂志さんが帰られた後も、デイヴと目を合わせて『絶対に彼女ですね』と。そう確信を持てるくらいの、すばらしい出会いでした」。一方の穂志は、オファーを受けた当時、フリーランスとして活動していたという。「SNSに載せていたフリーアドレスに突然『賀来賢人のマネージャーです』とメールが届いて。実はこういう企画を考えておりまして、といった具体的なオファーが届いたので驚きました」と明かしつつも、「実際におふたりとお会いして、『台本とかはまだないけど、この人たちと一緒に作りたい』と思いながら帰りました」と振り返る。その上で賀来が「穂志さんに断られたらもうどうしようと思ってました」と語れば、穂志も「逆に会ってみて『違う』と思われたらどうしようと思ってドキドキしてました」と返すなど、相思相愛のキャスティングであったようだ。
