劇中で奈緒が演じる映子は、亜佐美について「聞かせてもらいたいんです」と関係者を訪ね、相手の言葉を引き出していく人物である。一方、自身の素性や内面は多く語られず、物語を通して捉えどころのない空気をまとっている。
奈緒は脚本を読んだ際「この人は、見ている人や対峙している人を映し出すような、鏡になるような余白のある人だと感じた」と回想し、「“映す子”でいたいから、何かを埋めすぎないでいこうと思った」と役への向き合い方を明かした。その解釈について金井監督へ相談したところ「まさに映し出す子で、“映子”。匿名性がある映子という意味を込めて、この名前にしました」と伝えられたという。奈緒は「自分の中で雲をつかむようなスタートだった映子が、少しずつ自分の中で埋まっていくようで、ほっとしました」と、役をつかんだ瞬間を振り返った。
