映子が亜佐美について執拗に尋ね続ける物語にちなみ、登壇者が「今、気になっていること」や「これだけはどうしても知りたいと思っていること」をフリップで発表する企画も行われた。

京極氏が達筆で「何もありません」と記すと、奈緒は思わず「うわあ、すてき!」と声を上げた。この言葉に込めた意味について、京極氏は「この商売は、どんなものにも興味を持たないといけないので、一つだけに興味を持っていたらやっていられない」と前置きをし、「知ることはすごく大事なことだし、何かを知ろうということは尊いことだし面白いことですが、これだけを知りたいというのは商売柄ないので、何もないんですよね」と説明した。

続けて「こうしているときも、たくさんのことを知って、たくさんのことに興味が湧いています。このような壇上に上ることなんてないでしょう、皆さん。しかも、横に奈緒さんがいたりするんですよ。こんな状況を楽しみたいというのはありますね」と、現在の状況を満喫している様子を見せた。司会から、そうした思いをすべて含めて「何もありません」に行き着くのかと確認されると、「好き嫌いがない上に、えこひいきが嫌いなので、大体全部いいんです」と返答。奈緒は「すばらしい……」と感嘆していた。

そして、奈緒が掲げたのは「京極先生」だった。京極氏が「なんで?」と驚くと、奈緒は「なかなかお会いできないですし、現場でお会いしたときは緊張して、お話がとてもできなかった」と打ち明けた。作品が完成した今は「もう完成しちゃったし、何でも話せるじゃないですか」と吐露し、「京極先生ともっとお話ししたい」と希望。さらに、京極氏の服装がいつも着物ということが以前から気になっていたといい、「現場にいらっしゃったときも、めちゃくちゃすてきなお召し物でいらっしゃっていた。いつからこのスタイルができたのかというのも、聞いてみたかったんです」と質問した。これに京極氏は「ずっとです。黒い着物が多い。でも、きょうは黒を着てこなくてよかった……」と、この日の奈緒と金井監督が全身黒の衣装だったことに触れると、金井監督も「オールブラックになるところでしたね」と安堵した。奈緒が「『死ねばいいのに』でオールブラックはかなりインパクトがある……」と口にすると、京極氏は「オールブラックは死んだ後ですから!」と返し、会場は大きな笑いに包まれていた。

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