戦場から帰ってきた夫に起きた異変――『ジン×エクソシスト』
『ザ・ハウスメAIド <服従>』で家族の日常を揺るがすのは、人間自身が生み出したテクノロジーだ。一方、『ジン×エクソシスト』が描くのは、現実的な枠組みでは説明できない存在。
物語の始まりは、戦場から帰還した一人の兵士の異変だった。日常の中へ入り込んだ異質な存在が、人間たちの生活を変えていく。

『ジン×エクソシスト』の主人公の一人は、アフガニスタンの戦場から帰還した米軍軍曹リック。
最愛の妻ケイトとの再会を果たしたものの、帰ってきたリックは以前の彼とは明らかに違っていた。その瞳からは生気が消え、夜になると異国の言語で呪詛を吐くようになる。
軍や医療関係者は、彼の異変を心的外傷後ストレス障害(PTSD)として扱う。しかし、最も近くで夫を見ているケイトは、それだけでは説明できない“何か”の存在に気づき始める。
リックに取り憑いていたのは、“ジン”と呼ばれる悪霊だった。

ジンは一度取り憑くと宿主が焼き尽くされるまで離れない存在とされる。戦場から帰還した兵士の心身の異変という現実的な入口から始まった物語が、徐々に人間の理解を超えた領域へと踏み込んでいく。
本作では、このジンとエクソシストの対峙が物語の大きな軸となる。