次に西畑大吾と撮るなら「叶わない恋愛もの」
─ 今回、西畑さんと俳優としてご一緒するという願いが叶いました。次回はどんな作品で西畑さんと仕事をしてみたいですか?
今回ご一緒した俳優部の皆さんとは、ぜひもう一度ご一緒したいと思っています。西畑さんで言うと……大失恋する青年の話とか見てみたいですね。
大失恋だったり、どうしても叶わない片思いだったり。恋愛もので、叶わずにずっともがき続けるような姿を見てみたいです。

─ 西畑さんについて「限界を突破していく瞬間を何度も目の当たりにした」とコメントされています。監督から見て、特に「ここで一段階変わった」と感じた瞬間やお芝居はありましたか?
撮影2日目に、佐倉くんがある事実を知る場面の撮影がありました。
西畑さんは最初から全力で表現してくださったんです。ただ、前後の関係を考えたときに、リアルに考えれば、その時点の佐倉くんは全力で訴えかけられるほど、まだ事実を理解しきれていないんじゃないか。困惑もしているんじゃないかと。
「怒る」といった一つだけの感情ではなく、感情の多面性をもう一度確認して、そこでテイクを重ねさせてもらいました。
でも、そこから佐倉くんのバランスが取れた気がします。絶妙な表情だったり、声色だったり、「佐倉くん」という人物のラインがそこから出来上がっていったように感じています。
その後にも、死者ひとりひとりに向き合って心にぐっとくる瞬間がいくつもあります。そのときに佐倉くんが発する言葉や、受け取るもの。その状況の中で、はじめてみる西畑さんの表情が見られた気がします。西畑さんのお芝居の素晴らしさも含めて、ぜひ目撃してほしいですね。