
金井監督と作り上げた主人公・映子
京極夏彦のミステリー小説を映画化した『死ねばいいのに』が2026年7月3日に公開される。主演は奈緒。監督は映画『マイ・ダディ』を手がけた金井純一。奈緒とは『マイ・ダディ』でタッグを組んでいる。
鹿島亜佐美(伊東蒼)という女性が殺された。犯人も犯行動機も不明な中、渡来映子(奈緒)が、亜佐美を知る人物を訪ね「亜佐美のことを教えてほしい」と話を聞いてまわる。亜佐美が不倫していた既婚者の部長(前原滉)、隣に住んでいる先輩(髙橋ひかる)、彼氏(草川拓弥)、母親(田畑智子)。彼らの証言から、亜佐美の人物像と彼女の人生が浮かび上がっていく……という物語。
主演の奈緒さんに話しを伺った。
─ まず奈緒さんが演じた渡来映子というキャラクターについて教えてください
映子は本当につかみどころがなくて、どういう人がわからないので、色々な選択肢がある役かなと思いました。だからこそ金井監督との会話がとても大事になってくると思ったので、できるだけたくさんコミュニケーションをとって作り上げていきたいとお話をして、撮影に入る前から監督とはたくさんお話しながら役作りを進めました。
─ 監督とのやりとりで印象に残っていること、演じる上で決め手になったことは?
監督は雑談の中で “映子についてどう思うか、脚本についてどう思うか” ということについて、いろんな方の意見を聞きたいと思い、この映画に入らないスタッフさんにも脚本を読んでもらったそうです。その中で上がった声として「映子のことをもう少し好きになりたい」という声があったとおっしゃっていて、それがすごく私にとって大きなヒントになりました。
みんながこの作品を作っていく中で目指すべきところでもあると思いますし、私自身「好きでいていいんだ」と感じたので、心がそこで決まったような感覚がありました。
─ 心が決まったというのは?
私は映子というキャラクターが好きなのですが、どれくらい役との距離を置いたらいいのかはすごく考えました。
思い入れが強すぎて、映子の好きなところを誰かにわかってほしくなってしまうと、それはちょっと違うのかなと。映子自身はもう少しフラットな人のような気がするので。
でも「好きでいていいんだな」と思えたことで、少し安心できて、自分が思う映子の隣に自分がいられたらいいかな、と感じました。
