『死ねばいいのに』というタイトルを読み解く
─ 京極夏彦さんの原作小説は男性が主人公ですが、性別の違いからヒントを得たことはありますか?
主人公が女性になったからといって、女性視点で、というふうにはせず、映子は “映し出す子” なので、ひとりの人間として、まるで子供のように純粋な疑問を持ちながら、その場にいることに徹したいと思いました。性別を感じさせたくないというのは、映子を組み立てていく上で意識していました。

─ 『死ねばいいのに』というのはとても強烈なタイトルであり、劇中で同じセリフもありました。このタイトルについてどう感じましたか?
最初にタイトルを見たときはドキッとしました。この言葉を誰かに投げかけるとき、どういう心持ちでいたらいいんだろうと。自分を納得させないといけないと思っていたのですが、原作を読み終わったとき、「死ねば」でも「死んだら」でもなく『死ねばいいのに』の “いいのに” が、このタイトルの大きな部分だと思いました。
“〜いいのに” の後には言葉が続くはずで、その言葉が大事だと思ったんです。それは「死ねばいいのに生きている」ではないかと思いました。“生きている” という言葉にフォーカスして、この作品をみんなで作っていきたいと思いましたし、映子にとっては、人に言っているようで実は愚痴みたいな言葉だと捉えてセリフを言っていたと思います。
