“主役級”の豪華キャスト陣を携え、満を持して初の時代劇に挑んだ黒沢監督は、「映画は大勢の人間で作るものですが、今回ほど“キャストの力”が強かった作品は初めてだった」としみじみ。時代劇特有の苦労もあったそうで、「画面の端に映る人も何気なくそこに居てはダメで。全員がその時代の人になりきる必要がある。“ある時代に生きた人間”としての存在感を、衣装やメイク、キャストの皆さんが全身の演技で表わさないと成立しない、という非常に難しくも楽しい映画作りでした」と語った。

さらに、先日のカンヌ国際映画祭にて万雷のスタンディングオベーションで称賛を受けた話題になると、黒沢監督は「現地で観客の顔をつぶさに見たのですが、皆さん“本気の顔”だった。上映後も本気で拍手してくれているなと。とても新鮮で嬉しく、いつもよりその場にとどまってしまった」と、世界を沸かせた当時の喜びを述懐。本映画祭に初参加を果たし、“一生語れる思い出ができた”、“ミラクルな体験だった”と現地で語っていた本木、菅田らも、「ヨーロッパでの黒沢監督の人気は凄まじくて。その存在に支えられて堂々と参加できました。この作品では日本の建造物の美しさが監督独特のカメラワークで映し出されていて、現地の観客も字幕以上に映像そのものに惹きつけられていた印象でした。日本公開に向けて最高のスタートが切れました」(本木)、「街全体が本当に気持ちの良い場所でした!皆さんがどこか上品で、一張羅を着て全力で映画を楽しもうとする姿に感動したし、誇らしい気持ちになりました」(菅田)と改めて心境を吐露した。

1 2

3

4 5 6 7 8

RELATED

PAGE TOP