場内を埋め尽くす400名ほどの観客を前に、本木は開口一番、「ありがとうございます。これが“黒沢映画”と、じわじわと余韻に浸っている最中かと思います。ぜひその余韻を味わっていただきたい」と感慨深い様子で挨拶。密室と化した城内で次々と起こる連続怪事件の謎を解くため、敵対関係にありながらも手を組むこととなる、村重と官兵衛。本木と菅田は、劇中で“特殊な”バディ役を演じるが、完成した作品を初めて観た時の心境を聞かれた本木は、「戦国心理ミステリーとしての面白さはもちろん、黒沢監督作品の奥深さというか。色々なテクニックが散りばめられているし、様々なキャラクターのセリフや行動を思い出してもらうと、それが現代のメッセージに繋がっている」としみじみ。菅田も「村重のまわりに大勢人がいたり、いなかったり。本木さんが演じることでの魅力があるし、村重の人となりが観ていて面白かった」と絶賛した。
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一方、次第に疑心暗鬼となる村重の“心の支え”として寄り添い続ける妻・千代保という難役に挑んだ吉高は、「村重と千代保のシーンの1つにもありますが、黒沢監督らしい“長回し”のシーンは大変だけどカッコよくて。私も一人の観客として楽しめましたね」と笑顔で撮影を回顧。本木がすかさず「カンヌでは村重と千代保のシーンでクスクス笑いが起きてたんですよ」と客席の反応を報告すると、吉高はニヤニヤしながら客席に向かって「だって!」と喜びを伝え、息の合った掛け合いを見せた。