真っ暗な山中、車の窓を叩いたのは……
─ 撮影はオールロケですよね。山の中でどのくらい撮影したのでしょう?
1週間ぐらい撮影していました。
─ しかも、ほぼ夜ですよね。大変だったことは?
山の中なので虫はもちろんいたんですけど、撮影チームや監督、スタッフの皆さんがたくさん配慮して対策してくださっていたので、虫の被害は全くありませんでした。私は蚊にも一か所も刺されなかったです。
─ 実際に山の中で撮影していて、怖くはなかったですか?
撮影自体は全く怖くなかったんですけど、一番怖かったのは、やっぱりゾンビというか、悪霊の皆さんです(笑)。
特殊メイク・造型の梅沢壮一さんがものすごく細かく作り込んでくださっていたので、お手洗いから戻ってくると、真っ暗な中のベンチに悪霊役の方が座って休んでいたりして。そのときは本当に申し訳ないんですけど、「あっ!」ってびっくりしてしまいました。
実際に見ても怖かったんですけど、完成した映像で見るとさらに怖くなっていて驚きました。

─ 映画の中では女性4人の関係が次第にギクシャクしていきますが、実際の撮影現場はどんな雰囲気でした?
最初に監督から、「とても仲良しになるのは、この作品の関係性として少し違うんじゃないか」とお話をいただいていました。
ただ、実際に撮影へ入ると特殊な環境下ということもありましたし、みんなすごく面白い子たちなので、だんだん仲良くなってしまって(笑)。
撮影が進むにつれて、それぞれ全然違うキャラクターなのも分かってきて、それがすごく面白かったです。
特にずっと一緒に撮影していた筒井結愛ちゃんとは仲良くなりました。先日試写会があったんですけど、その後に監督も含めて皆さんでご飯に行って、今では冗談を言い合えるような関係です。
撮影を通して、「これからも仲良くなりたいな」と思える人に出会えたこともうれしかったです。

─ 撮影場所は実際のキャンプ場なんですね
そうなんです。グランピングや軽くバーベキューをするような場所ではなく、本格的にキャンプをする方が利用する施設で、山の中にポツンと現れるような場所でした。
─ ホラー映画では「撮影中に怪奇現象が起きた」という話も聞きます。何か不思議な出来事はありましたか?
怪奇現象ではないんですけど、一度すごく怖いことがありました。
インティマシーに関わるシーンでは最小人数で撮影するので、ほかの皆さんが撮影している間、私は少し離れた場所に停めた車の中で一人で待機していたんです。
真っ暗でライトもないところだったので、「ちょっと怖いな」と思っていたら、道路の向こうから懐中電灯を持った2人組が歩いてくるのが見えて。
「ハイキングをしている人かな。そのまま通り過ぎるだろう」と思っていたら、突然、車の窓をドンドンドンドン!って叩かれたんです。
恐る恐る窓を開けたら、撮影でお借りしていたキャンプ場のオーナーご夫妻でした。スープを差し入れに来てくださったんです。
私は窓を開けた瞬間、本当にすごい顔をしていたと思います。「すみませんでした」と謝ったら、「いや、怖いよね」と言ってくださって。すごく優しいご夫妻でした。
